今回は企業に入社してくる予定の内定者(学生)、または入社したての新人に対して、今後会社を背負って世界と戦っていく人材となってもらうための育成方法を記していく。

 「将来、海外拠点で活躍できる若手」をイメージすると、欧米などからの帰国子女や留学経験者が真っ先に挙がる。

 アジアの富裕層の子女達の多くは欧米へ留学しているため、非アジア圏へ留学することで、逆にアジアの将来のキーパーソンと仲良くなれるということもあり得る。学生のうちの人脈・ネットワークは、将来必ず財産になる。

アジア圏への留学者数は増加傾向

 最近では日本からの留学する人数が減っていると言われているが、アジア圏への留学者数に限っては増加傾向にある。

写真●ベトナム・ホーチミン市、朝の通勤ラッシュ
こうした日本とは異なる環境に飛び込んでいける若者が求められている
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 学生個人の観点から見れば、もしチャンスがあれば、長期であれ短期であれ留学を選択することは正しい判断だろう。そして、企業側の立場に立ってみれば、日本に帰国してきた留学生を採用する、というのは海外で活躍する人材を獲得するための正しい手段と言えるだろう。