ヒット作を多く輩出し、拡大を続けてきた「LINE GAME」。だがLINEは6月2日、LINE GAMEで提供している20ものゲームタイトルを終了すると発表した。なぜ、タイトルの整理に動いたのだろうか。
売上の60%はゲーム課金
無料通話・メッセージアプリの「LINE」は、日本のスマートフォンによるコミュニケーションに欠かせない存在だ。世界中で4億人ものユーザーを獲得しており、その存在感は世界的に見ても大きい。
LINEの収益に大きく貢献しているのが「LINE GAME」だ。LINEのコミュニケーション機能と連携し、友達と協力・競争しながら楽しめるゲームである。カジュアルゲーム主体ながらLINEからの誘導や、コミュニケーション連動による継続性を武器とし、他の人気ゲームに匹敵するダウンロード数や売上を記録している。LINEの2013年通期の業績では、ゲーム課金による売上が全体の60%に達しており、大きな存在感を示している。

好調ぶりを見せるLINE GAMEに、最近気になる動きが起きた。LINEは6月2日に、LINE GAMEで提供しているゲームのうち20タイトルを終了し、ユーザーに未使用分の有料ポイントの払い戻しをすると発表したのだ。終了したタイトル一覧を見ると「LINE Birzzle」「LINE パタポコアニマル」など比較的初期のタイトルが多いが、中には昨年12月に提供開始した「LINE レッツ!ゴルフ」など、比較的最近のものも含まれている。
筆者が調べた限りだが、現在LINE GAMEは33のタイトルを提供しているようだ。つまり今回、LINEは提供していたゲームのうち3分の1以上のタイトルを一気に終了させたことになる。しかしなぜこのタイミングで、タイトルを一気に終了させるという判断に至ったのだろうか。