「細谷功の逃げるか、残るか、老化企業での身の処し方-ICTが変える人と組織」という連載をスタートさせました。今週、4回ほど集中して掲載し、次回以降は少しペースを落として続けていきます。

 老化企業とは穏やかではありません。第1回目の「会社の老化とは何か?」に、会社の老化について説明があります。

 「人間の場合と同様『成長期から成熟期を経たのちに必ず現れる衰え』のことです。ここでのポイントは、そうした事象は時間の経過による規模の拡大(成長)とともに、『不可逆的』に発生する事象だということで、一度その状態になったらよほどのことがなければ元に戻ることはありません」

 記事では具体的な老化現象についても列記しています。以下の10項目です。

  • 報告と連絡だけの非効率な会議が多い
  • 「できない理由」が得意な社員が多い
  • 他部門が何をしているのか分からない
  • 何を決めるにも複数の担当者が必要である
  • 会社全体よりも自部門の利益を優先させる
  • 評価が減点主義である
  • 「何を言ったか」より「どの役職の人が言ったか」が重要である
  • 他社との明確な違いを誰もが簡潔に表現できない
  • 「言い出しっぺ」は損をする
  • 「前例と実績」が何よりも重視される

 思い当たる方もいらっしゃるのではないでしょうか。会社の老化とどう向かい合うのか、今後の連載にご期待ください。