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第4回 無価値から価値を生み出す極上のテクニック、教えます

キムとモボルニュのブルー・オーシャン戦略

2014/06/05
中野 明=プランニング・ファクトリー サイコ (筆者執筆記事一覧

イノベーションの定義をおさらいする

所長「顧客の創造に必要な機能はマーケティングとイノベーションでした(第1回の「『おたくの会社のミッションって何?』に答えられますか」を参照)。第2回で紹介したコトラーのマーケティング論、また第3回で紹介したキャズム理論は、マーケティングにフォーカスしたビジネス理論と言えるでしょう」

榊田「コトラーの場合なんかモロにそうですね」

所長「とはいえマーケティングとイノベーションという両輪を統べるのがマネジメントなわけで、マーケティングの話ばかりしていては片輪走行の誹りを免れません」

榊田「そのまま走ってたらやがて溝──否、キャズムにはまっちゃったりして」

所長「おっ、うまいこと言うね。そうキャズムに足をすくわれないためにも、イノベーションの話にふれなければなりません。では、榊田くん、イノベーションの定義を言ってみなさい」

榊田「って、いきなり振らないでくださいよ。イノベーションとは……技術革新のことですね」

所長「うーん、困った研究員だな、キミは。イノベーションはテクノロジーだけに適用する概念ではありません。制度や仕組みもイノベーションになり得ます。たとえばクレジット、これも世に最初に登場したときはイノベーションだったのですよ」

 第1回でもふれたが、イノベーションとは「無価値なものを価値あるものにする活動」と言える。消極的には「価値の小さいものをより大きな価値あるものにする活動」とも言える。

 Webのキーワード検索を想起してもらいたい。グーグルが登場する前、キーワード検索はディジタル・イクイップメント・コーポレーション(DEC)が提供する「AltaVista(アルタヴィスタ)」が著名だった。しかし当時、検索エンジンを提供する側にとって、利用者が入力するキーワードは無価値なものだった。

 ところが本来無価値だった検索キーワードに、キーワードに関連する広告を露出するようにしたのが検索連動型広告だ。そしてこの検索連動型広告で莫大な富を築いたのが、ほかならぬグーグルである。つまり検索連動型広告は、無価値だったキーワードを価値あるものに変えたという点で、イノベーションにほかならないのである。

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