本特集で今まで紹介してきた端末は、どちらかといえばコスパ重視の端末だった。せっかく安価なSIMで安く使うのだから、端末も安く済ませるほうがいいというリクツからだ。

 ただ、スマホというものは、使っていけばどんどん欲が出る。興味が高まれば高まるほど、最新最高スペックに近いもののほうが快適に使えるのは当たり前だ。また、データ通信の月額維持費が安くなるのなら、その分、端末にお金を掛けても…という「発想」もあるだろう。

 しかも、安価なMVNO(仮想移動体通信事業者)SIMとはいえ、最近のサービスはどれもLTEに対応している。せっかくのLTE高速通信は、やはりLTE対応端末で味わいたい、と思うのは普通の流れだ。しかし、これまで紹介してきた端末は、どれもLTE対応ではなかった。

使い勝手重視でいけば、Google純正かApple純正がオススメ

 第1回では、「簡単に入手できるSIMフリー端末はGoogle純正かApple純正」と述べた。Android、iOSという、スマホOS二大巨塔が提供するものだ。当然のことながら、純正端末は、自らのスマホOSを最も快適に使えるように作られている。

 筆者は、Android機は基本的にGoogle純正のものを持つようにしている。これまでの端末の変遷は、「Galaxy Nexus」「Nexus 4」「Nexus 5(および7)」だ。

 それは、(1)OSのアップデートが真っ先に適用され、新しいOSの恩恵を真っ先に受けられる、(2)バグや不具合への対応も早い、(3)あらかじめ入っているのが純正アプリのみで、余計なアプリが入っていない――などの理由から。また、設定メニューなども基本的に「標準形」だし、クセがなくて使いやすいという理由もある。

 一方、iOSに関しては、iPhoneしか選択肢がないので、当然「iOS機は純正のものを持つ」ことが当たり前となっている。ちなみに、筆者はiPhone 3GS → 4S → 5sという遍歴をしてきた。

 とりあえずOSメーカー純正の最新のフラッグシップ機を選べば、ほぼ間違いはないし、バリバリと思い切りスマホを使いこなすことができる。