システム開発で重要なアルゴリズムの設計力を、パズルを解いて鍛えられる本。何らかのアルゴリズムを活用することで効果的に解けるパズルを、初級から上級まで150問収録した。

 単にパズルを収録するだけでなく、チュートリアルを用意したのが特徴。このチュートリアルで、アルゴリズムの設計や分析に役立つ基礎となる考え方や技法を、パズルの例題を楽しみながら学べる。

 例えば「縮小統治法」と呼ばれるアルゴリズム設計の考え方については、はい/いいえで答える質問によって1~nのいずれかの整数を当てる「数当てゲーム」などを交えて解説する。ほかにも「分割統治法」「変換統治法」「動的計画法」などを紹介。いずれも、プログラムによく用いられるアルゴリズムのベースになっているものだという。

 こうした基礎となる考え方を理解することで、後に続く150問のパズルが解きやすくなることはもちろん、システム設計に用いるアルゴリズムについての理解が深まる。

アルゴリズムパズル


アルゴリズムパズル
Anany Levitin/Maria Levitin 著
黒川 洋/松崎 公紀 訳
オライリー・ジャパン発行
3240円(税込)