Hitach Incident Response Team

 5月4日までに明らかになった脆弱性情報のうち、気になるものを紹介します。それぞれ、ベンダーが提供する情報などを参考に対処してください。

マイクロソフト2014年5月の定例外セキュリティアップデート(2014/05/02)

 Internet Explorer 6~11には、メモリー破損に起因し、Webサイトに掲載されている不正なファイルを開くなどを契機とした受動型(誘導型)攻撃により、任意のコード実行を許してしまう脆弱性(CVE-2014-1776)が存在します。SecurityWeekのブログによれば、米FireEyeへの問い合わせから、標的型攻撃の対象が米国の防衛と金融機関で、報告書を装った標的型メール攻撃が発生したとしています。マイクロソフト2014年05月の定例外セキュリティアップデートでは、Internet Explorerの脆弱性(CVE-2014-1776)を解決しています。報告された脆弱性は既に侵害活動に利用されていますので、速やかにセキュリティアップデートを実施してください(図1)。

図1●脆弱性(CVE-2014-1776)の対応経緯