オープン系プラットフォームで稼働する勘定系パッケージを採用したシステムのこと。高い信頼性を求められる銀行などの勘定系システムにはメインフレームを利用することが多いが、コスト削減や商品提供スピードの向上を目指し、採用地銀が増えている。

 2014年1月には日立製作所が、静岡銀行の勘定系システム向けに、Red Hat Enterprise Linux上で動作するパッケージを開発することを発表。京葉銀行での採用も決まっている。

 国内で初めてオープン勘定系パッケージを採用したのは千葉の八千代銀行。2003年のことだ。UNIX基盤で稼働するNECの「BankingWeb21」で構築した。

 2014年5月現在、オープン勘定系でシェアトップは、Windowsで動作する日本ユニシスの「BankVision」。2013年に岐阜県の大垣共立銀行から受注し、採用地銀は10行に達した。

 とはいえ、オープン勘定系システムの構築は簡単ではない。日本IBMはスルガ銀行の次世代勘定系システムに、オープン勘定系パッケージ「NEFSS/Corebank」の導入を目指したが失敗。その後、開発部隊を解散している。