日本航空(JAL、写真1)は約6000人の客室乗務員(CA)全員にiPad miniを配布。2014年2月から乗務する便の情報確認や業務報告など幅広い用途で使い始めた。軽さを重視してiPad miniを選択するなど、客室乗務員の意見を取り入れて開発を推進。機上でのオフライン環境への対応やセキュリティ確保にも工夫を盛り込んだ。
「客室乗務員は多くの勤務時間を航空機の乗務に使い、全員が一緒に勤務するわけではないので、情報共有の機会が少ない。情報共有の密度を上げ、サービス品質の向上につなげたかった」。日本航空(JAL)客室本部客室企画部計画グループの野口覚人主任はこう話す。
半年かけて6000台を順次配布

JALは2013年末までに、約6000人の客室乗務員(キャビンアテンダント=CA)全員にタブレット端末を配布した。2014年2月から本格運用を始めている(写真2)。膨大なマニュアル類や、乗務の都度発生する書類の共有をデジタルで円滑化。CAが乗務前の慌ただしいタイミングに確認事項に追われる負担を減らし、接客や保安など本来のサービスに専念しやすくした。
採用したタブレット端末は「iPad mini」である(関連記事:JALがiPad miniを導入へ、まずは客室乗務員向け)。