「日立社員が国会図書館の入札情報などを不正取得、管理者権限を悪用」という記事を公開しています。記事によれば、日立製作所の社員による「不正取得は2011年から始まっており、同図書館が実施するシステム開発の入札に関わる他社提案書や参考見積もりなども取得していた」といいます。

 管理者権限を持った社員が不正に取得していただけでなく、他の日立社員もビジネスを拡大するために情報を利用していました。発覚の経緯は、「国会図書館の職員が、日立社員が使用していた貸与PCの画面を見たところ、そのPCで使用したファイル履歴に『入札に関わる資料など、日立社員が見てはならないファイル名が含まれていた』」(上記記事)ことです。

 少し前に「世界一への挑戦権は売上高10兆円」という日記を公開しました。2014年3月期、23年ぶりに最高益を更新し、年間売上高10兆円をうかがう日立は、世界を相手に戦い得る企業であり、日本のITの浮沈を占う存在です。今回の不祥事が残念でなりません。