大手企業の決算が発表になっています。アベノミクスの影響なのか、ICT関連では好調な決算が多いのですが、中でも目立つのが日立製作所とNTTです。

 2014年3月期の連結決算で日立製作所は20年ぶりに最高益を更新しました(関連記事:日立製作所が23年ぶり最高益更新、2014年3月期営業益は26.3%増の5328億円日立製作所、2013年度連結決算・中計進捗状況記者会見 一問一答)。NTTは売上高が10兆9251億円で5854億円の最終利益。増収増益で、過去6年では最高益といいます(関連記事:NTTの2014年3月期決算は増収増益、海外売上高が順調に拡大)。

 日立は今期こそ減収の予想ですが、2016年3月期には10兆円の大台に戻す計画。一方のNTTは今期に過去最高となる11兆2000億円の売上高を見込んでいます。売上高が10兆円を超す日本企業は数えるほどしかありません。ICT関連では国内最大手の2社といえるでしょう。

 ただ世界で見ると、AT&Tやベライゾン、ヒューレット・パッカードとは競り合うものの、サムスン電子やアップルははるか先を行きます。想像もつきませんが、世界で1位を目指して戦うなら売上高10兆円を超えて初めて挑戦権を獲得したことになるのかもしれません。