ここ数年、春先になると毎回のように新型iPhoneを巡る噂が世界中を駆け巡る。かつてはアップルやMac関連の情報を専門に追いかける噂サイトの独壇場だったこの手のニュースだが、昨今は世界中の大手メディアが積極的に取り上げるようになった。それだけ、アップルの新製品に関する情報は読者の関心を集めやすいわけだが、実はこの手の報道には“偽情報”も多く含まれている。
アップルの熱心なファンなら、こうした噂に一喜一憂するのも楽しみのうちだろうが、仕事絡みでこの分野をウオッチしている人間からすれば、ノイズは少ないに越したことはない。そんな方のために、今回は長年、アップルをウオッチし続けてきたMacユーザーグループ「MACお宝鑑定団」のDANBO氏に、アップルを巡る噂の正しい読み方を解説してもらった。(編集部)
IT製品の中で爆発的なヒット商品となったアップルのiPhoneは、2007年1月に米国限定で発売された初代から数えて、現行の「iPhone 5s」「iPhone 5c」で7世代目を迎える。初代iPhone発売時から変わってきた点として、次期モデルに関する情報をいち早く得ようとするアクセサリー業社やメディアの数が多くなったことが挙げられる。
現在は「iPhone 6」とされる次期モデルの噂が出ている状況で、つい先日もロイター発の情報として、「現行のiPhone 5sおよびiPhone 5cの4インチ・ディスプレイより大きい4.7インチと5.5インチ・ディスプレイが用意され、今秋のリリースを目指している」というニュースが流れた。