サンフランシスコで開催されたDEMO Enterpriseカンファレンスでスマートグラス最新技術に注目が集まった。Remedyというベンチャー企業は、Google Glassを基盤とする医療アプリを発表した。XOEye Technologiesというベンチャー企業は、「XOne」というスマートグラスのデモを行った。

 スマートグラスはビジネスとの相性が抜群で、斬新なビジネスソリューションが続々と登場している。Googleはこの流れを受け、「Glass at Work」というプログラムを開始し、Google Glass向けビジネスアプリの開発を支援している。

[画像のクリックで拡大表示]

Google Glassで患者の様態を記録

 Remedyはサンフランシスコに拠点を置くベンチャー企業で、Google Glass向けに医療アプリ「Beam」を開発している。医師はGoogle Glassでこのアプリを使い、患者の状態を撮影し (上の写真)、それを別の場所にいる専門医に送信する。専門医は受信映像をタブレットなどで閲覧し、治療に関するアドバイスを行う。Beamは担当医師が病状を正しく判断し、効率的な治療を目指している。

[画像のクリックで拡大表示]

 上の写真はBeamデモの様子である。担当医師がGoogle Glassを着装して、患者の病状をビデオ撮影する。パソコン画面には、ビデオ撮影された患者の症状が、ライブラリーとしてまとめられている。皮膚にできた斑点や術後のスティッチなどが記録されている。別の場所にいる専門医がこのビデオを見て、担当医師に治療方針についてアドバイスを行う仕組みである。