まずは、以下の2枚のプレゼン資料を見てください。

例1 本番準備 ~稼動判定基準 ~
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例2 本番準備 ~稼動判定基準 ~
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 いずれも、システムの稼働判定に関する目的と基本方針を説明するために作成した資料ですが、どちらの記述・構成が普段の仕事で見慣れた資料でしょうか?

 資料作成を依頼するとしたら、どちらが、自身が依頼したいイメージに一番近いでしょうか?

 おそらく、日本で仕事をしているビジネスパーソンは、圧倒的に「例1」と回答する人が多いだろうと思いますが、どちらを選びましたか。

 「例2」については、「サマリーは分かるが、読んだだけでは詳細は分からないし、問題外だ」と思ったあなた。実は、ここに日本と海外(特に欧米)との違い、落とし穴があるのです。

海外は口頭での説明に重点

 2つの資料の特徴を整理しておきましょう。

例1の特徴

  • 文字の大きさは14ポイント(小さめの文字)
  • 資料1枚で、内容とその詳細が書かれており、1文が長い
  • 図などを用いながら、説明内容が詳細に書かれており、しっかり読めば分かる

例2の特徴

  • 文字の大きさは20ポイント以上(大きめの文字)
  • 箇条書きで、1文は短い(ネタバレを含みますが、実は、箇条書きは3つ程度に留めるというルールもあります)
  • 文章は極力簡潔にかかれており、説明を前提とした内容