前回はフィリピンの語学留学が意外に身近で、そしてびっくりするほど低コストで、しかも手厚いマンツーマン・トレーニングが受けられることをご紹介しました。いつもの日常生活とは完全に隔絶されたフィリピンでどっぷりと英語に浸かる体験は、これまでやってきた英語学習とは次元の違う英語力の向上を僕らにもたらしてくれます。今回は、気になるフィリピンでの語学学校での日々について僕自身の経験を踏まえて振り返ってみたいと思います。

「背水の陣」で語学研修に来た人から多くを学ぶ

 一般的に留学というと高校や大学、あるいはMBA(経営学修士)など高度な教育を受けるために海外に渡るイメージを持っていますが、フィリピン留学は純粋に英語のトレーニングを目的としているため、そこにやってくる人たちは千差万別です。僕が滞在したときには、主に次のような人たちがフィリピンで英語を学んでいました。

  1. 仕事を辞めてまで英語を学びに来ている人たち
  2. 大学を休学してまで英語を学びに来ている人たち
  3. 会社の有給を使って1~2週間学びに来ている人たち
  4. ベンチャー企業の経営者やフリーランスで仕事をしているノマド的な人たち
  5. リタイアした高齢層の方々
  6. (時期によっては)夏休みなど長期休暇期間の大学生、高校生の方々

 特に多いのが1.と2.の人たちです。この方々はある意味、背水の陣でフィリピンにやってきているので学ぶ意欲や自分のキャリアに対する意識がとても高く、僕も彼らから多くの刺激を受けました。また、会社を経営していたり、個人でフリーランスで仕事をしていたりする人たちの多くは、フィリピンだけでなく、アジア全域をビジネスのフィールドにしていました。アジアの最新経済事情や、ビジネス習慣などにも詳しく、日本で新聞やニュースを見ているだけではなかなか手に入らないような情報をたくさん交換できたことも大きなメリットでした。