F2FS(Flash Friendly File System)は、韓国Samsung Electronicsが開発したファイルシステムだ。ランダム書き込みが遅いというフラッシュメモリーの特性を補うため、なるべく書き込みが連続するようにデータを管理する。2013年2月にLinuxカーネル3.8に取り入れられた。

 今回は、カスタマイズしたAndroid OSイメージ(以下カスタムROM)の一つ「SlimKat」でF2FSの効果を検証した。テスト機は動作対象機種の初代Nexus 7(Nexus 7 2012)だ。試す場合はデータが失われるので、バックアップしておく。

F2FSをインストール

 まず、Nexus 7をアンロック*1してシステムを書き換えられるようにする。作業環境がUbuntu 13.10の場合、「端末」で次のように必要なツールを導入する。

*1 著作権保護機能を利用する一部のアプリケーションは起動できなくなる。
$ sudo apt-get update 
$ sudo apt-get install android-tools-adb android-tools-fastboot

 続いて、Nexus側で「USBデバッグ」を有効にする。「設定」-「タブレット情報」にある「ビルド番号」の部分を7回タップし、設定項目「開発者向けオプション」を有効にして「USBデバッグ」をオンにする。「USBデバッグを許可しますか?」という画面がNexus 7に出るので「OK」で許可する。

 PCに戻り、Nexus 7が電源オフの状態で電源とボリュームダウンのボタンを同時に押し、Nexus 7を「Fastboot」モードで起動させる。

$ sudo fastboot oem unlock

と入力し、画面で「Yes」を選ぶ。