ゴールデンウィーク前から話題になっていたInternet Explorer 6~11の脆弱性を修正するセキュリティ更新プログラムが「KB2964358」として、2014年5月2日からMicorosft Updateで配信されている。
この脆弱性は、パソコンをインターネットに接続しない方がいいとか、デフォルトブラウザーをIE以外に変更したほうがいいといった風評にまで発展し、テレビのニュースにまで取り上げられたくらいだ。Microsoftからは、ニュースリリースも配信されている。
ただ、5月2日現在、手元の環境では、どのパソコンも、Windows Upadateで更新を探すと、重要な更新としてこの更新が見つかるものの、既定更新のチェックがついていない。デフォルトではインストールされないのだ。このことは、もう少し周知徹底したほうがいいかもしれない。
XPにも例外的措置
また、先日、サポート終了が終わったばかりのWindows XP用にも更新が提供されている。今回に限った例外的な措置なのだという。Windows XPが危険だからと、各方面を強引に説得して移行を完了させたシステム管理者諸氏は、ちょっと拍子抜けという印象もあるのではないか。もしかしたら、移行の必要はなかったのではないかといった責めが及び、狼少年呼ばわりされるようなこともあったかもしれない。だが、次はないと思った方がいいと主張してほしい。ニュースリリースで言及されているブログにもあるように、移行を検討する必要がないという意味ではないのだ。
今回のことでも分かるように、サポートが終了したはずの古いOSがいつまでも使われ続けることで、そこにコストが発生する。そして、そのコストを負担するのは、新しいバージョンのOSを使う人々だ。そのことは、しっかり頭においておいたほうがいい。
ということで、新連載である。MicrosoftのCEO、Satya Nadera氏の指針は「Mobile first, Cloud first」だという。それにあやかりタイトルを「Windows first」とした。Windowsにまつわるいろいろな話題を取り上げていきたい。どうかご愛読くださいますよう。
フリーランスライター