Android-x86 4.4-RC1は、Android 4.4.2(KitKat-MR1)をベースに、x86プロセッサ搭載機に最適化したAndroid OS。Android NDKによるCPU依存のコードを含むものを除き、Androidアプリケーションがそのまま動作する。Androidアプリは、仮想マシン「DalvikVM」で動作するためだ。
主な機能強化点は表の通り。マルチメディア機能としては、メディアフレームワークの「Stagefright」のプラグインとして、多機能エンコーダー/デコーダーの「ffmpeg」を搭載。HD動画のスムーズな再生が可能になった。カーネルがバージョン3.10.30に更新されたことで、米AMD社のRadeonシリーズにおけるOpenGL ESでのハードウエアアクセラレーションに対応した。
インストーラーは前版のAndroid 4.0(ICS:Ice Cream Sandwich)ベースのx86-Androidのインストーラーから強化され、テキストベースのGUIインストーラーで導入時にext3/ext2/NTFS/FAT32パーティションへのインストールが可能となった。ただしフォーマット機能にバグがあり、ext3では事前にフォーマットしておく必要がある。