あなたは「Hikakin(ヒカキン)」を知っているだろうか。YouTubeで日本国内月間アクセス1位を記録したこともある、YouTubeでチャンネルを持ち動画を配信する著名なYouTuber(ユーチューバー)だ(写真1)。
先日小学校高学年の子どもたちに聞いたところ、子どもたちはほぼ全員がHikakinを知っていた。YouTubeで広い人気を得て、広告収入だけで数千万円の年収を稼ぐとされるHikakinに憧れる子どもは少なくない。ある小学5年生男子は、「かっこいい。将来はHikakinみたいになりたい」と目をキラキラさせていた。
ネットの配信主たちは、視聴者からのコメントに応えてくれるなど、直接メッセージのやり取りができる。子どもたちにとってテレビのタレントよりも身近にいる、憧れの存在となっている。ニコニコ動画などのボカロP(音声合成ソフトのVOCALOIDを活用し楽曲を作るプロデューサー)や歌い手(“○○を歌ってみた”などの動画を投稿する人)に憧れて、「将来なりたいもの」としてボカロPや歌い手を挙げる子どもも少なくない。
動画配信が手軽で身近になっている
スマートフォンを活用したマーケティングリサーチを展開するリビジェンが実施した動画配信・共有サービスに関する調査(2014年1月)によると、「視聴・閲覧したことがある動画配信・共有サービス」はYouTubeが95%、ニコニコ動画が52.6%、ツイキャスが15.4%、Vineが8%だった。