9回にわたって、安藤氏との対談を掲載してきた。今回からは「本業」に戻ってCIOを巡る様々な課題について考えていきたい。
今回はガートナー ジャパンが3月発表した「年次CIOサーベイ」について。ガートナーでは世界77カ国2339人のCIOに調査を行い、その結果をまとめた。これに基づいて作成したリポートのテーマは「『デジタル』という名の竜を飼いならせ」。
インパクトの強い「竜」という言葉を使ったのは、飼い慣らせば強力な味方になるが、敵にすると自らが吹っ飛ばされ、破壊されてしまうリスクをはらむという意を込めている。
CIOは「デジタライゼーション」という課題といかに付き合っていくべきか。それに触れる前にまず、調査で明らかになったCIOならびにIT部門の現状に触れたい。