dump(8)
ext2/ext3/ext4ファイルシステムをバックアップする
構文
dump [-DUMPLEVEL] [オプション] FILES-TO-DUMP
オプション
-DUMPLEVEL | ダンプレベルDUMPLEVELを整数で指定する |
-a | メディアの終わりを通知されるまで書き込みを続ける |
-b BLOCKSIZE | I/OブロックサイズをBLOCKSIZEに指定する(デフォルトは1KB) |
-d DENSITY | テープの記録密度をDENSITYに指定する(デフォルトは1600BPI) |
-D FILE | /etc/dumpdatesの代替ファイルFILEを指定する |
-e INODE_NUMBERS | 指定されたiノード番号(コンマ区切り)のファイルをバックアップ対象から除外する |
-E FILE | テキストファイルFILEに書かれたiノード番号(改行区切り)を読み込み、指定されたiノードのファイルをバックアップ対象から除外する |
-f FILE | バックアップ出力先ファイルまたはデバイスFILEを指定する |
-j[COMPLEVEL] | bzlibライブラリを使い、圧縮レベルCOMPLEVEL(デフォルトは2、大きいほど高い圧縮率)で圧縮してバックアップする |
-L LABEL | 16文字以下でラベルLABELを指定する |
-M | マルチボリューム機能を有効にする |
-n | 書き込みエラーやテープ交換など、オペレーターに何らかの通知が必要な場合、operatorグループすべてのユーザーにメッセージを通知する |
-q | 書き込みエラーやテープ交換など、オペレーターに何らかの通知が必要な場合、バックアップをすぐに中止する |
-s FEET | テープの長さをFEETフィート(デフォルトは2300フィート)に設定する(これを越えるとテープ交換を要求する) |
-S | 実際にバックアップは行わず、どのくらいのサイズが必要になるかを見積もる |
-u | バックアップ完了後に/etc/dumpdatesファイルを更新する(増分バックアップで必要) |
-w | バックアップすべきファイルシステムを表示する |
-W | どのファイルシステムをバックアップすべきかの情報を表示する |
-y | LZOライブラリを使い、圧縮してバックアップする |
-z[COMPLEVEL] | zlibライブラリを使い、圧縮レベルCOMPLEVEL(デフォルトは2、大きいほど高い圧縮率)で圧縮してバックアップする |
FILES-TO-DUMP | バックアップするファイルシステムを指定する |
説明
ext2/ext3/ext4ファイルシステムを、外部記憶装置やファイルにバックアップする。ダンプレベルとして0を指定するとフルバックアップとなる。差分バックアップ、増分バックアップはダンプレベル1以上を指定する(指定したダンプレベルより低いレベル以降に作成もしくは変更されたファイルが対象となる)。オプションの「-」は省略できる。
使用例
/homeディレクトリ以下を/dev/st0にフルバックアップする。
# dump 0uf /dev/st0 /home
/homeディレクトリ以下を/dev/nst0に差分バックアップする。
# dump 1uf /dev/nst0 /home
関連事項
restore