ビッグデータやモバイル、クラウドコンピューティングなど次々と新潮流が生まれ変革を続ける中、先進的な日本企業が相次ぎ重要ポストに外国からの人材を迎え入れている。国にとらわれずに最適な人材を集め、国際的な競争力を高めようとしている。

 専門技術にたけた優秀な人材を探す中、もはや労働力人口が6000万人程度の日本国内にこだわる必要はない。そう気が付いた多くの企業が、30億人規模の全世界から、求める技術やノウハウを持つ人材を見つけ、重要ポストに抜てきし始めた。

 世界規模のビジネスを展開する上でも外国人のIT人材は必須となる。海外拠点との橋渡し役となり、多様な国の市場特性や商習慣を踏まえて、効果的な戦略を立てられるようになる。

 企業にはもう一つ、異なる視点を持つ人材をあえて登用することで、企業の変革を先導させるという狙いがある。日本人同士では踏み切りにくい一大変革を従来にない視点で実践し、現状を打ち破る推進役となることを期待している。