マイクロソフトがBUILD 2014で発表したWindows 8.1向けの最新アップデート「Windows 8.1 Update」の提供が、2014年4月9日(日本時間)より、Windows Updateにて始まった(写真1)。

写真1●Windows 8.1 Update(BUILD 2014より)
写真1●Windows 8.1 Update(BUILD 2014より)
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 Windows 8.1 Updateはその名前の通り、2013年10月にリリースされた「Windows 8.1」に対する機能追加のアップデートとなる。主なアップデート内容はデスクトップとスタート画面を中心とした改善となっており、タッチ操作ではなく従来のキーボードやマウスを利用するユーザーの使い勝手を向上させるものになるという。

 本記事ではWindows 8.1 Updateの詳細をレビューする。

Windows 8.1 Updateは小規模なアップデート

 Windows 8.1 Updateの特徴は、Windows Updateを利用して配布される点にある。これはWindowsストア上で配布された「Windows 8.1」とは異なる形態だ。アップデート本体のファイルサイズはx64版で887.6MBとそれなりに大きいが、これは過去のセキュリティ更新プログラムを累積的に含んでいるためとみられる。Windows 8.1に比べれば、全体的に小規模なアップデートと考えて良いだろう。

写真2●Windows 8.1 Update適用後も、バージョン番号は6.3.9600のまま
写真2●Windows 8.1 Update適用後も、バージョン番号は6.3.9600のまま
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 この違いはバージョン番号からも見てとることができる。Windows 8の「6.2.9200」、Windows 8.1の「6.3.9600」に対して、Windows 8.1 Updateのバージョン番号は「6.3.9600」と、Windows 8.1から変化しておらず、さらに細かいビルド番号が異なるのみとなっている(写真2)。また、Windows8.1では互換性維持のため、OSバージョンを取得するGetVersionEx APIがWindows 8を示す「バージョン6.2」を返すという挙動を示していたが、Windows 8.1 Updateにおいてもこの点に変化はなかった。

 既存のアプリやドライバーとの互換性問題が全くないとはいえないものの、比較的気軽にアップデートできるものとなりそうだ。