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写真1●東京メトロが提供する「MANTAアプリ」の画面。駅構内のWi-Fiアクセスポイントに接続した状態で「無料インターネット」を利用できる
写真1●東京メトロが提供する「MANTAアプリ」の画面。駅構内のWi-Fiアクセスポイントに接続した状態で「無料インターネット」を利用できる
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 東京地下鉄(東京メトロ)は1年前の2013年4月から、直営の全177駅(他社管理駅を除く)で無料Wi-Fi・情報提供サービス「MANTA(マンタ)」を提供している(関連記事)。iPhone/iPadやAndroidスマートフォン/タブレットに専用のMANTAアプリ(写真1)をインストールして使う。インターネット接続は1回につき15分以内、1日5回まで利用できる。

 2014年5月中旬時点では「リニューアル中」という状態だが、無料Wi-Fiや「各駅情報」「運行情報」などのサービスは継続している。

 鉄道事業者が駅で公衆無線LAN・Wi-Fiサービスを使えるようにすることは珍しくない。だが多くの場合「docomo Wi-Fi」「au Wi-Fi」などのWi-Fi接続サービスに加入する必要があり、原則として月額料金がかかる。

全駅構内で無料Wi-Fiを提供する唯一の鉄道事業者

写真2●「スマホ、一台に一匹」というキャッチフレーズでMANTAを告知するポスター
写真2●「スマホ、一台に一匹」というキャッチフレーズでMANTAを告知するポスター
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 Wi-Fiサービスへの加入が不要の無料Wi-Fiサービスは、JR東日本などいくつかの鉄道事業者が実施している(特集の第4回で詳述)。だが、訪日外国人や観光客を対象にしたものが多く、一部の駅、かつ観光案内所など特定の場所だけで使えるというケースがほとんどだ。

 全駅を対象に、ホームや改札口など構内のあらゆる場所で無料Wi-Fiを使えるようにしているのは、現時点では東京メトロだけである。

 ちなみにMANTAとは、「Metro Amusement Network Trinity App」の頭文字を取った名称。熱帯海域に生息する魚類マンタをもじったものだ。駅貼りの告知ポスターでは、「スマホ、一台に一匹」というキャッチフレーズを使っている(写真2)。