本連載では、ビジネス文章力を向上させたい方のために、筆者がこれまで実務の現場で部下や後輩に教えてきたケースを紹介しながら、さまざまな文章スキル不足を「病」にたとえ、それを治療するというコンセプトで、スキルアップの具体的方法について解説します。

第7回の治療は「進捗報告力不全」の治療です。仕事の基本は進捗報告です。仕事では大小いろいろな問題が発生しますので、この状態を上長がチェックするためにも、適切で確実な進捗報告が必要になるのです。
しかし、会社に入りたてで未熟な頃は、進捗報告もなかなかうまくできないものです。今日の患者さんも、そんな「進捗報告力が優れない」状況でした。
芦屋:次の方、中村ショウ子さん。今日はどうされましたか?
中村:お世話になります。Webで検索したら、このクリニックがビジネス文章治療で有名だと知ったので、来てみました。ちょっと困ってるんです。仕事が何か良くわからなくなってきちゃって。なんか、もう、やる気が出なくって……。