デジタルカメラはスマートフォンに押されて、市場から姿を消しつつある。一方、アクションカメラ「GoPro」は、若者層を中心に絶大な人気がある。

 GoProの将来性は高く評価され、近く株式を公開する予定である。GoProは体に装着して利用するカメラで、ウエアラブル・カメラとも言われている。スマートフォン全盛時代に何故ウエアラブル・カメラは好調なのか、その秘密に迫る。

写真

誰でもプロになれるカメラ

 GoProはシリコンバレーを拠点に、アクション・カメラを開発するベンチャー企業。カメラはスポーツなどのアクションを撮影する目的で利用され、専用ケースに入れて使用する。カメラにはファインダーは無く、身体や用具に装着し、シャッター・ボタンを押してビデオ撮影を開始する。再びボタンを押して撮影を終える。

 上の写真 (出典はいずれもGoPro) はGoProをサーフボード先端に固定し、波の壁を下っているシーンを撮影したものである。元々マリンスポーツを撮影するために開発され、GoProで撮ると誰でもプロ選手に見えることからこの名前が付いた。