ドイツ最大のネット通販会社、オットーグループも顧客データの分析に熱心だ。同社のECサイト「OTTO」は衣料品やインテリア商品など200万点を扱い、その利用者数は1日に100万人という。
増大する顧客の心をつかむためには顧客1人ひとりのニーズをとらえる必要がある。同社は2012年末、米テラデータのデータ分析用ソフト「Teradata Aster」を導入。OTTOへの大量のアクセスログを基に、「トップページからA商品の紹介サイトにアクセスし、A商品を購入した」「B商品の紹介サイトからD商品の紹介サイトに移った」など顧客1人ひとりのサイト内での“行動”を分析している。
同社は、分析結果を多くの担当者が一目で分かるような工夫も凝らしている。
ホームページはドイツ語でもHomepageなので「HO」、検索用ページは検索を表すドイツ語のSucheから「SU」、商品の詳細ページはArtikel Detailから「AD」といった表記ルールを設定。そのうえで、顧客ごとの行動履歴の分析結果を、「HO→SU→AD→AD」といった具合に表示する(図)。