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新人D太と先輩M子のITビジネス日誌

「データサイエンティスト」が企業の現場力を強化する

小林秀雄=ITジャーナリスト 2014/04/10 ITpro

 新人営業のD太君と先輩SEのM子さんの今日の訪問先は、データサイエンティストのYさん。大手メーカーが設置した、ビジネス変革センターという組織の所長として活躍しています。つい最近、ネットビジネスを起こした女性起業家のSさんがデータサイエンティストについて知りたいというので紹介することに。Yさんの話を聞くうちに、「データ分析の専門家」という役割をはるかに超えるデータサイエンティスト像が見えてきました。

D太 紹介しましょう。こちらが、データサイエンティストの能力を経営に生かしたいとおっしゃっているSさんです。

Sさん パーティー関連グッズを、ネットで販売する会社を運営しています。ライバル企業が、データサイエンティストを採用したという情報が入ってきました。当社も負けずにデータサイエンティストを採用して、さらに成長をめざそうと考えているんです。

Y所長 そうですか。では、Sさんはデータサイエンティストはどんなことをする人材だと考えていますか?

Sさん データを分析する専門家なんでしょう?

Y所長 おおむね正解といったところですね。実は、データを分析する人=データサイエンティストではないんです。データサイエンティストの仕事は、ビジネス上の課題を発見し、解決すること。目的は、現場力を強化すること。そのためにデータ分析を用いるというスタンスです。

M子 そういえば、2013年7月に一般社団法人データサイエンティスト協会が発足しましたね。現状はデータサイエンティストのスキルが明確でないので、まずデータサイエンティストのスキルの定義に取り組むそうです。海外ではどうなのでしょう。

Y所長 米国では、もっぱらデータ分析を行うスタッフのことをアナリストと呼び、データサイエンティストと区別しているようです。当社でも同じく、ビジネス課題を発見して解決する仕事を担当するデータサイエンティストとアナリストとがチームを組んでビジネス課題の解決に当たっています。

Sさん アナリストは、データサイエンティストから依頼されてデータ分析に従事する。そういう関係だととらえていいのでしょうか?

Y所長 正解です。

Sさん Y所長は、どんなふうに毎日の仕事を進めているのですか?

Y所長 日々、業務部門に顔を出して、彼らが今実現したいと考えていることや解決したい課題を聞き出すことに費やしています。現場が抱えている課題をデータを分析することで解決できそうだなと思ったら、その業務に関連するデータを収集して分析するよう、アナリストに指示します。

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