ITアーキテクト 心得かるた
目次
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ITアーキテクト 心得かるた
企業システム全体のアーキテクチャーを設計する責任と権限を持つのがITアーキテクトだ。クラウドサービスとの連携やスマートデバイスの利用といった、これまでにない概念が加わり、ITアーキテクトの任務は重要性を増すばかり。しかし、一朝一夕にITアーキテクトになることはできない。富士通のITアーキテクトであ…
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第1回 い・・・インフラは 可用性に 差をつけろ
インフラストラクチャー(Infrastructure)という言葉は様々な意味で使われている。一般用語としては広い意味の「社会インフラ」であったり、もう少し狭い意味の「ライフライン」を指すことが多い。
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第2回 ろ・・・ローディング 動き知らぬと 半人前
「マシンが起動できない」と、青ざめた経験を持つ読者は多いのではないか。多くの場合、ローディングの仕組みを知ることで対処できる。逆に、ローディング時のコンピュータの動きを知らなければ、トラブルの対処もままならない。アーキテクトたるもの、アプリケーションが立ち上がるまでの動きは知っておきたい。
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第3回 は・・・バックアップ 質と量とで 方式選択
今回は、インフラ設計の肝のひとつであるデータバックアップの話である。
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第4回 に・・・2進数 デジタル時代の 落し穴
コンピュータは2進数で動いている。このことが原因で発生するトラブルは多い。逆に2進数を読みこなせるようになると、ITアーキテクトの武器にもなる。
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第5回 ほ・・・ボトルネック ハード増強 だけじゃ無理
システムに性能トラブルが発生した場合、ボトルネックの見極めが必要になる。このとき、安易にハードウエア資源を追加することで、解決しようとしていないだろうか。もちろんそれで解決する性能トラブルもあるが、筆者の周辺で発生している性能トラブルの多くはアプリケーションに起因している。アプリケーションも含めた…
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第6回 へ・・・並列化 クラウド時代の 大前提
M2M(Machine-to-Machine)からの大量トランザクションをインターネット経由で集め、クラウド上のマルチコアCPUが並列処理する――。こうしたコンピュータの利用が当たり前の時代を迎えている。今回は、クラウド時代の大前提ともいえる並列化について、前半はハードウエアでの注意点、後半はアプ…
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第7回 と・・・トランザクション 取り消し単位で 整合性
「トランザクション」という単語は、取引の発生を意味するほか、データ整合性(ACID属性)をとる単位として使われる。いずれにせよ、人とコンピュータが進めていく処理を構成する単位と思えば良い。
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第8回 ち・・・遅延処理 うまく使って 高速化
遅延処理とは、ある処理に時間が掛かる場合、最も時間が掛かる部分を分離し、他の処理を先に進めてしまうことを指す。時間がかかる部分の処理結果が遅れて返ってくるので、遅延処理と呼ぶ。見かけの処理速度やスループットを向上させることができるのに加えて、空きリソースの活用や、負荷の平準化が図れるメリットがある…
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第9回 り・・・リモート操作 階層別で 安全確保
IPネットワークが浸透し、コンピュータルームに行かなくても事務所などから遠隔オペレーションが可能な時代だ。今回は、リモート操作でできることと、リモート操作で生じるセキュリティ問題を整理してみたい。
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第10回 ぬ・・・NUMAアーキ 進化のカギは 遅延克服
CPUとメモリーは、各々の配置とそれを繋ぐインターコネクト(サーバー内ネットワーク)により性能が異なる。複数のCPUとメモリーの組合せパターンによって、アクセス時間が異なる形態をNUMA(Non Uniformed Memory Access)アーキテクチャーという。今回は、現在主流になったNUM…
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第11回 る・・・ルーティング セキュリティの 境界線
eコマースやIoT(Internet of Things)、パブリッククラウドサービスなど、ネットワークは、企業にとっても個人にとっても欠かせないインフラとなった。最近の企業ネットワークは、インターネット経由でさまざまな企業や組織とつながるケースが増えている。一方、インターネットから企業ネットワー…
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第12回 を・・・ウォ(ヲ)ーターフォール アジャイル要素も 取り込むべし
ICTシステムは様々な業務特性があり、要件の固まり具合や、開発規模、他システムとの連携度合いにより、最適な開発/保守プロセスが異なる。ウォーターフォールとアジャイル開発、IT全般統制(開発/運用分離)とDevOpsなど、一見対立する概念に見えるが、それぞれに含まれる技術要素やニーズをひも解くことで…
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第13回 わ・・・ワークロード リソース特性 見極めろ
ICTシステムは、様々なアプリケーションが同時に動作しており、一度に全ての事情を考慮するのは難しい。オンライン/バッチなどの処理形態、Web層/アプリケーション層/データベース層などの機能分散、運用時間帯やピークなどの利用特性により、必要なリソースは異なる。
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第14回 か・・・仮想化は 分割、統合、抽象化
仮想化は、一つのコンピュータリソースを複数に見せる「分割」、複数のリソースを一つに見せる「統合」、個別インタフェースを汎用化する「抽象化」を実現する。
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第15回 よ・・・要件は 構造管理で 変化対応
ICTの世界では、要求(やりたいこと)と要件(できること)は区別される。要求を聞いて、要件を開発するとも言われる。
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第16回 た・・・タイマーを 知って成り立つ 同期と監視
ICTシステムの時刻は、うるう秒の補正やサマータイム/道州制の導入議論のたびに話題になる。ICTシステム内の時間の流れを司るタイマーについて、アーキテクトが設計上で留意すべきポイントは多い。時刻の話と時間間隔の話に分けて整理してみよう。
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第17回 れ・・・レイヤーと インタフェースが 思考の原点
常にレイヤーとインタフェースで考える----。ICTシステムのアーキテクチャを検討したりトラブルを切り分けたりする時にまずこのことを心掛けてほしい。ITアーキテクトは常に全体感を整理してシステムと対峙する姿勢が求められる。
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第18回 そ・・・相互接続 忘れるべからず 実検証
オープン性の本質は、標準準拠でも技術公開でもなく、「相互接続性」と「相互運用性」だ。日夜、ハードウエアやソフトウエアの提供元や業界団体、規格団体などが取り組んでいる。だが一人前のアーキテクトは「仕様が公開されているから」「国際規格で定義されているから」「デファクトとして確立しているから」と安心し、…
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第19回 つ・・・ツーフェーズ 安易な利用は 怪我のもと
今やシステムとデータベースの関係はN:Nが当たり前だ。アーキテクトが外せないデータベースの関連知識の筆頭がトランザクションの整合性に欠かせない「ツーフェーズ」という考え方だ。非常に強力な半面、使いすぎるとシステム運用が硬直化する恐れがある。適切に使うコツをつかみたい。
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