CSIRTとは、企業内に設置する、コンピュータセキュリティの専門チームのこと。Computer Security Incident Response Team(コンピュータ・セキュリティ・インシデント・レスポンス・チーム)の略。「シーサート」と読む。

 CSIRTが担う役割は幅広い。自社へのサイバー攻撃を検知し、セキュリティ事故(インシデント)が発生した場合には緊急対応に当たる。また、社内に対してはセキュリティ情報や指示系統を管理する組織として、社外に対しては統一した窓口として機能する必要がある。

 近年、巧妙なサイバー攻撃が国内でも相次いでいるため、CSIRTを構築する企業が増えている。そこでセキュリティ組織のJPCERTコーディネーションセンターなどではCSIRT構築を支援している。

 また、セキュリティベンダーの多くは、CSIRTの構築・運用支援サービスを提供している。さらに、各社のCSIRTが情報を交換するための組織「日本シーサート協議会」が2007年に発足しており、多くのCSIRTが参加している。