化粧品の口コミサイト「@cosme(アットコスメ)」を手掛けるアイスタイルは、システムアーキテクチャーを見直している真っ最中だ。@cosmeの会員は270万人、掲載するブランド数は2万6000。これらを維持しながらアーキテクチャーに徐々に変更を加える作業には、細心の注意が必要だ。

 この取り組みを推進しているのが、CTO(最高技術責任者)の役割を担う、渡辺繁幸テクノロジー本部長である。

 渡辺氏は将来を見据えて、アーキテクチャーの変更を決断した。エンジニアに対しても「一つの技術に固執することなく、変化に寛容になること」を言い渡す。CTOの渡辺氏に話を聞いた。


アイスタイルに入社されたのは2010年12月と聞いています。それまでの経歴をお聞かせください。

写真●アイスタイルの渡辺繁幸テクノロジー本部本部長(写真:都築 雅人、以下同)
写真●アイスタイルの渡辺繁幸テクノロジー本部本部長(写真:新関 雅士、以下同)
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 社会人としては、最初は人材紹介の会社に入社しました。ベンチャー企業だったので、ITに関しては何でもやりました。27歳くらいの頃、全社のITについて取り仕切るポジションに就きました。まあ、あの時に、思いつく限りの失敗をやらかしましたね。

 結局その会社には12年いました。その後、2社ほど転職しています。どちらも技術的に興味のある会社でした。その2社への転職で、技術的に当時の自分が知りたいことは学べたなと思いました。その次に選んだのがアイスタイルでした。

アイスタイルへは、なぜ転職しようと思ったのですか。