インターネットの世界では「PHPの神」と言われ、社内外から多くの信頼を集めるのがグリーの藤本真樹CTOだ。約10年にわたって、同社の急成長と停滞を見てきた藤本CTOは、技術者集団を率い、“次のフェーズ”に進むことを目指す。その意気込みをCTOの藤本氏に聞いた。
藤本さんはグリーに入社する前から、PHPのエンジニアとしてIT業界では有名だったと聞いています。グリーに入る前までの話を聞かせてください。
大学生の時にソフトウエア会社でアルバイトをしていたのですが、それがエンジニアとしてお金を稼いだ最初の経験でした。当時、10歳以上年上の先輩従業員に面倒を見てもらい、色々な経験をさせてもらいました。
とにかく、会話の内容が分からない。その人たちに追いつこう、会話できるようになろうと思ったことを覚えています。今思うと、あの人たちも、今の僕より年下ですね。
それで、そこの会社経由で、システムインテグレーション(SI)を手掛ける会社に入社しました。SI会社では、ソフトをきちんと作るってどういうことかを学びました。
でも、その会社で一番学んだことは、きれいなオフィスなんてホント意味がないな、ということかもしれません。プログラミングができれば、場所はどこでも構わない。
フロアに寝転んでプログラミングしていることもあるそうですが。
いつもしているわけではないですよ(笑)。姿勢が変わると、自分の中の頭のノリが変わるので、たまにすることがありますが。でも、立ちながらはプログラミングには向かないですね。
PHPのコミュニティ活動に参加されるようになったきっかけは何ですか。