Android黎明期とも言える2010年、最初のAndroid Application Award(A3) 2010 Springでルック&フィール賞を受賞した高橋憲一氏。海外からNexus Oneを個人で取り寄せ、手探りの中で生まれた「つぶやき文庫」は、Twitterと写真を連携した当時としては斬新なアプリだった。大げさではなく、A3によって人生が変わったという高橋氏に話を聞いた。


受賞から4年が経ちます。改めて振り返ってどのように感じていますか。

 2010年1月、初代Xperiaが発売される前に開催されたプレイベントに参加したんです。そこでXperiaの実機に触れて端末の完成度も非常に高いと実感できたので、Androidアプリの開発に本腰を入れました。当時はAndroid開発のための書籍がようやく2、3冊出てきた程度。Android 1.6の時期ですから、今に比べればできることも限られていましたね。

高橋憲一氏
高橋憲一氏
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 Xperiaが4月に出ることが分かっていたので、市場を先取りしようと思ったんです。そしてA3の存在を知り、6月に向けて照準を定めました。しかしその段階ではXperiaが入手できなかったため、Nexus Oneをアメリカから個人輸入してアプリを開発しました。