問題を解く時、登場する「動詞」に気を配らずに検討していないでしょうか。動詞の中味を検討することで、新たな分析の筋道が浮かび上がってくることが少なくありません。

 例えば、以下の動詞について、ほとんどの人がその言葉を聞いた時に、すぐにその内容を「分かったつもり」になっています。しかし、実はまだまだ曖昧な部分が残っています。

  • 詰まる
  • 切れる
  • 飛ぶ
  • (音が)出る
  • たまる
  • 下がる
  • 固まる
  • 止まる

 原因が分かりやすい問題の場合は、そこそこの曖昧さがあっても、何とか原因を導けるかもしれません。しかし、難しい問題を解く場合は、それでは困ります。

 つまり、それぞれの動詞には色々なパターンがあって、その中味を明確にしないと、次の「なぜ」のつながりが明確にならないのです。例えば、以下の通りです。

  • 「詰まる」に対して「詰まり方」
  • 「切れる」に対して「切れ方」
  • 「飛ぶ」に対して「飛び方」
  • 「(音が)出る」に対して「(音の)出方」
  • 「たまる」に対して「たまり方」
  • 「下がる」に対して「下がり方」
  • 「固まる」に対して「固まり方」
  • 「止まる」に対して「止まり方」

 ただし、このようなものは言葉で表現するのは非常に難しい場合が少なくありません。そこでできる限り、言わんとしていることを「絵」に描いて、その内容をはっきりさせる必要があります。

 誰ですか。自分は絵が下手だから、「どうしようか」なんて言っている人は。

 動きを表現するのは確かに難しいことですが、表現できるかどうかよりも、動詞が出てきた場合には、そこにこだわって、関係者全員で具体的に話し合ってみましょう。

 解決への糸口が、きっと見つかるはずです。

まとめ
問題を解く時、「動詞」に気を配らずに検討してはいけない。動詞の中味を考えることで、新たな分析の筋道が浮かび上がってくる。言わんとしていることを、絵にしてみると話が早い。