Microsoft Officeには、「VBA(Visual Basic for Applications)」というプログラミング機能が標準で備わっています。特にExcelのVBAは、プログラマだけでなく、一般のビジネスパーソンや学生にも広く使われています。手作業では面倒な繰り返し作業を自動化したり、標準機能では不可能な操作を可能にしたりと、Office活用の幅を大きく広げてくれるスグレものです。
本特集ではまず、このVBAを使ったプログラミングによって、Officeの機能やデータをフル活用するノウハウを解説します。さらに後半では、VBAだけでなく、Web APIとの連携から、JavaScriptによるVBAコンポーネント開発、PHPアプリやJavaアプリからのOfficeデータ操作、.NET FrameworkによるExcelアドイン開発まで、より高度なテクニックも多数紹介しましょう。
VBAの基本とVBEの使い方
ここで、VBAに慣れていない人のために、VBAの開発環境である「Visual Basic Editor」(以下、VBE)の使い方を再確認しましょう。OfficeでVBAを使うには、リボンに「開発」タブを表示させておくと便利です(図1)。その左端にある「Visual Basic」ボタンを押すとVBEが起動します(図2)。「標準モジュール」を追加するとコードウィンドウが開くので、そこにVBAのコードを記述します(図3)。