mke2fs(8)
ext2/ext3/ext4ファイルシステムを作成する
構文
mke2fs [オプション] DEVICE
オプション
-b SIZE | ブロックサイズSIZEを指定する(1024/2048/4096)省略時は適切な値に設定される |
-c | ファイルシステム作成前に不良ブロックをチェックする |
-f SIZE | フラグメントサイズSIZEをバイト単位で指定する |
-g BLOCKS | ブロックグループに含まれるブロック数BLOCKSを指定する(デフォルトで最適値) |
-i BYTES | 何バイトあたりに1つのiノードを作成するか、バイト数BYTESを指定する |
-j | ext3ファイルシステムを作成する |
-l FILE | ファイルFILEから不良ブロックのリストを読み込む |
-m RESERVED | スーパーユーザーのみが利用できる予約ブロックのパーセンテージRESERVEDを指定する(デフォルトは5%) |
-n | 実際には何も行わない(各種パラメータを確認したい場合に有効) |
-o OS | ファイルシステムの「creator os」フィールドの値をOSにする |
-q | 表示を少なくする |
-t TYPE | ファイルシステムの種類(ext2、ext3、ext4)を指定する |
-v | 詳細に表示する |
-E OPTIONS | ファイルシステムの拡張オプション(stride:RAIDアレイのファイルシステムで1ストライプあたりのブロック数、resize:将来リサイズしても対応できる最大ブロック数)を指定する |
-F | DEVICEとして指定されたファイルシステムがマウントされていたりブロックデバイスでない場合も強制的に実行する |
-J OPTIONS | ジャーナルオプションOPTIONS(size:内部ジャーナルのサイズ、device:外部ジャーナルファイル)を指定する |
-L VOLLABEL | ファイルシステムのラベルをVOLLABELに設定する |
-N INODES | iノードの個数INODESを指定する |
-M DIR | 最後にマウントされたディレクトリをDIRとして指定する |
-O FEATURES | ファイルシステムオプションを指定する(dir_index:検索の高速化、filetype:ディレクトリエントリにファイルタイプ情報を保存、has_journal:ext3ジャーナルを作成、journal_dev:ext3ジャーナルを指定されたデバイスに作成、sparse_super:スーパーブロックのバックアップコピーを減らす) |
-S | スーパーブロックとグループディスクリプタを再初期化する |
-T FSTYPE | デフォルトのファイルシステムパラメータを最適化できるようファイルシステムタイプを指定する(small、floppy、news、largefile、largefile4) |
-U UUID | ファイルシステムのUUIDを指定する |
-V | mke2fsのバージョンのみ表示する |
DEVICE | ファイルシステムを作成するデバイスDEVICEを指定する |
説明
指定したデバイス上にファイルシステムを作成する。デフォルトではext2ファイルシステムが作成される。-jオプションを指定するとext3ファイルシステムが作成される。ファイルシステムの各種パラメータのデフォルト値は/etc/mke2fs.confで設定する。
使用例
/dev/sda5にext3ファイルシステムを作成する。
# mke2fs -j /dev/sda5
/dev/sda6にext4ファイルシステムを作成する。
# mke2fs -t ext4 /dev/sda6
関連事項
mkfs、e2fsck、tune2fs、debugfs、dumpe2fs