「休憩時間をセンサー分析して生産性1.5倍、もしもしホットライン」を読んで、ビッグデータの潜在力を感じました。こんなものまで計測、分析できるのか、と驚いたというほうが正確かもしれません。

 驚いたのは「その仕掛けが、電話応対するオペレーター300人が首に掛けている名刺大のICカード(図2)。赤外線センサーと加速度センサーが内蔵されている。ICカード同士が認識し合い、『誰と誰が、いつ、どれくらい対面していたか』や、オペレーターの体の揺れや傾きなどのデータを取得する」という一節です。これにより、もしもしホットラインは、「『休憩時間の活発度』を可視化」していると言います。

 ビッグデータで、あるいはセンサーで得た情報でと言うべきなのかもしれませんが、休憩時間の活発度を定量化できるなどと、考えたことはありませんでした。計測したデータから何が読み取れるのか、を理解できれば、ビッグデータがもたらす果実は本当に大きなものになるのかもしれません。