アップルが推進するiOSベースの車載情報システム。構想が明らかになった当初は、「iOS in the Car」と呼ばれていたが、2014年3月2日の正式リリース時に現在の名称に変更された。利用にはiOS 7.1以上が必要。

 iPhoneやiPadで多くの人になじみのあるユーザーインタフェースをもとに、目的地への道順を調べたり、電話をかけたり、メッセージを送受信できるほか、音楽を聴くといった作業ができる。操作自体は、車載ディスプレイ上でのタッチ操作、音声エージェント「Siri」による音声コマンド操作、ハンドル付近に備わったノブやスイッチのいずれかで行う。いずれも運転に集中したまま行えるため、「クルマの中でiPhoneを使うための、より優れた、より安全な方法」とアップルは主張している。

 2014年3月3日からスイスのジュネーブで開催された「ジュネーブモーターショー2014」では、フェラーリ、ダイムラー(メルセデス・ベンツ)、ボルボの3社がCarPlay搭載車の発売を発表、実機デモを行ったほか、ホンダ、現代自動車も2014年内にCarPlayを搭載するという。BMWグループ、ゼネラルモーターズ(シボレー)、フォード、ジャガー・ランドローバー、起亜自動車、三菱自動車、日産、オペル、PSAプジョー・シトロエン・グループ、富士重工業、スズキ、トヨタ自動車も将来的にCarPlayを搭載する予定だ。