2013年10月、千葉市幕張メッセで開催された「ITpro EXPO 2013」に、アイドルグループ「ももいろクローバーZ」(ももクロ)が登場した。あらゆるクラスターを越えてファン層を広げているこのアイドルグループは、意外にもITサービスの今後に大きなヒントを示している。

 AKB48が、以前からITサービスとの類似が語られてきたことは知られている。そこで語られてきた論点を踏まえて、ももクロを見てみると、2つのグループの対比が鮮やかに表れてくる。この記事では、ももクロとAKB48の違いのなかから、今後のITサービスを占いうる要素を探る。

 ももクロについて2013年に書籍を刊行した桐原永叔氏(IT批評編集長)が、ITproの読者に向けてITビジネスの観点を大幅に加えつつ、その実情を読み解いた。