「この行為、大丈夫かな」──。IT機器を利用する上で、ふと不安を覚えることはないだろうか。パソコンやスマートフォン、インターネットを活用すれば、情報の収集やコピー、公開は手軽にできる。その手軽さゆえに、法律違反につながる行為をしてしまいかねない(図1)。

●日常的な行為にも、法律違反の恐れがある
図1 パソコンやスマートフォン、インターネットを活用する上では、法律の知識が不可欠。何気ない行為が、権利侵害や法律違反につながりかねない
図1 パソコンやスマートフォン、インターネットを活用する上では、法律の知識が不可欠。何気ない行為が、権利侵害や法律違反につながりかねない
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 例えば、他人のWebサイトで公開されていた文章をコピーして、自分のブログに無断で掲載する行為。作業としては簡単だが、著作権侵害に当たる可能性がある。

 掲載するのが自分で撮った写真であっても、安易な公開は禁物だ。友人が一緒に写っている場合、その人に知らせずにブログやSNSなどで公開したら、プライバシー侵害と判断されかねない。こうしたトラブルを招かず、安心してIT機器やインターネットを使うなら、法律に関する理解は不可欠だ。

 さらに注意しておきたいのは、法律自体が時代に合わせて変化していること。ここ最近でも、IT機器のユーザーに関係の深い法改正がいくつか行われている。