2013年夏、Twitterに不適切な写真などを投稿したことで“炎上”する事件が続いたことは記憶に新しい。

 コンビニエンスストアのアイスケースに入る、駅から線路に下りる、アルバイト先の商品を口にするなど粗末に扱う、未成年飲酒や飲酒運転、破壊行為など、様々な不適切行為を自ら写真付きでソーシャルメディア上に公開し、その内容をネット上に拡散されることで、予想しない批判や非難が押し寄せるという騒動だ。「バカな行為」をツイッターでさらすところから、「バカッター」などとも呼ばれる。

少なくない、中高生によるTwitter炎上事件

写真1●炎上事件を引き起こすのは10代の子どもたちと大学生が多い(写真の人物は本文とは関係ありません)

 炎上事件を引き起こしていたのは、多くが10代の子どもたちと大学生だ(写真1)。

 大学生や社会人では、“1年生”が炎上事件を起こすことが多い。炎上を起こすと所属団体に迷惑をかけることになるが、組織への帰属意識が薄い1年目に炎上を起こすことが多いというわけだ。

 それ以外では、例えば神戸市営地下鉄の線路内に入り込んだ写真をツイートした高校生や、「岐阜駅で通り魔事件を起こす」とツイートした中学生など、中高生が起こしたものが少なくない。

 これら炎上事件を引き起こす裏には、ネットでは気が大きくなって大胆な発言に走りやすいという「発言の過激化」と、とにかく見てもらいたい注目されたいといういわゆる「承認欲求」の二つの理由が隠れている。

 そこに「炎上させることが正義」と考えるユーザーが加わることで、炎上が本格化する。ネット上における匿名性を過信したことによって炎上する例もあるが、今回は10代に多い、発言の過激化と承認欲求が招く炎上を考えてみた。