ベストサービス7部門の調査内容

 「ベストサービス」では、企業利用の観点からクラウド関連サービスを評価している。今回は2014年1月末時点で顧客に国内提供可能なクラウド関連サービスを対象に調査を行った。クラウド関連サービスを提供する219社に調査協力を依頼している。

 調査項目を独自の基準で採点して総合得点が100点満点となるように評価し、平均値が50、標準偏差が10となるように標準化して総合スコアを算出した。小数点第2位以下までを見て総合スコアが62.5以上のサービスを「ベストサービス」として認定した。各部門の評価項目は以下の通り。

クラウド基盤サービス(IaaS/PaaS)部門

(1)ハードリソース関連(5点)
最小構成、リソースの追加単位(CPU、メモリー、HDD、ネットワーク帯域)、専有リソースの提供

(2)ソフトリソース関連(14点)
利用可能な仮想化ソフト、OS、RDBソフト、分散処理ミドルウエア/NoSQL、アプリケーションサーバー、開発言語、ウイルス対策ソフト

(3)料金関連(13点)
料金体系、標準支払い通貨、最小構成時の初期費用と月額料金、最小構成の内容、料金の課金単位

(4)契約関連(13点)
利用開始時の申し込み方法、構成変更時の指示方法、最低契約期間、利用開始までの期間、構成変更にかかる期間

(5)運用関連(13点)
GUIベースで構成変更可能な管理ツール、サービス構成を管理するAPIの公開、負荷分散/フェイルオーバー機能の提供、システムリソースの自動拡張・縮退、ミドルウエアなどを設定済みのテンプレート数、互換クラウドの他社提供

(6)信頼性関連(14点)
保証するサービス稼働率、サービス停止とみなす処理途絶時間、計画停止の通知時期、稼働状況の定期的な報告、障害・災害発生時の通知方法

(7)保守サポート関連(8点)
サポート受付時間、サポート受付方法、サポート担当者の対応時間、システムログの開示

(8)セキュリティ関連(14点)
外部機関によるセキュリティ監査・認証、クラウドストレージのデータ暗号化、閉域網サービスとの接続、サイバー攻撃に対する監視、国内データセンターの指定、海外データセンターの指定

(9)実績関連(6点)
日本国内における法人ユーザー数、全世界における法人ユーザー数