IaaS(インフラストラクチャー・アズ・ア・サービス)やPaaS(プラットフォーム・アズ・ア・サービス)を提供する「クラウド基盤サービス(IaaS/PaaS)部門」には56サービスのエントリーがあった。その56サービスを独自に評価し、ベストサービスとしてNTTコミュニケーションズの「Bizホスティング」など9サービスを選出した(図1)。評価項目で総合得点を計算した上で、偏差値に当たる総合スコア62.5以上がベストサービスである。

図1●クラウド基盤サービス(IaaS/PaaS)部門のベストサービス
図1●クラウド基盤サービス(IaaS/PaaS)部門のベストサービス
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 日本IBMの「SoftLayer」は初選出。米IBMが2013年6月に買収した米ソフトレイヤー(SoftLayer)のIaaSで、世界140カ国、2万社以上に利用されているという。

 評価項目は9分野(図1の表頭に示した「ハードリソース」など)にわたり47個ある。多くの評価項目は前回調査と同じだが、利用者の要望の変化を反映し、一部項目を変更した。

 保守サポート分野に「サポート時間」という評価項目があったが、これを「サポート受付時間」と「サポート担当者の対応時間」に分けた。この変更は、次ページ以降に紹介する他部門でも実施している。

 また、セキュリティ分野の評価項目では、標準で顧客に保証するサービスレベルに対する「ファイアウォールの設置」という評価項目を、「クラウドストレージのデータ暗号化」に変更した。企業情報システムをクラウド基盤サービスで構築・運用するときには、クラウド上でデータ暗号化が手軽にできるかどうかがこれから重要になると考えたためだ。