小売店舗でGoogle Glassを販売促進に活用する試みが始まった。グラス・カメラで捉えた顧客の表情から、感情を読み取り、来店客が店舗や商品に満足しているかを解析する。顧客のプライバシーを守りながら、ウェアラブルをマーケティング・ツールとして利用する。ベンチャー・キャピタルはこの手法に注目し、顔認識技術への投資が進んでいる。

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Google Glassで顧客の感情を読み取る

 この技術を開発したのは、サンディエゴに拠点を置くEmotientというベンチャー企業である。Emotientは顔の表情を解析する技術を開発しており、先月、Google Glass向けアプリ「Sentiment Analysis Glassware」を発表した。このアプリは、Google Glassカメラで捉えた顔の表情を解析し、その人物の感情を読み取る。このアプリは小売店舗における顧客解析などで利用される。

 小売店舗のスタッフはGoogle Glassを着装して接客に当たる。上の写真はそのデモで、Emotient創設者Marian Bartlett博士が店員になり、顧客対応をしている様子である。Bartlettが着装しているGoogle Glassで顧客 (手前の人物) の表情を読み込むと、アプリは顧客の感情を七つの要素に区分し、ディスプレイに表示する。各カラムが感情要素で、ヒストグラムが感情の強さを表す。