組み合わせテスト手法の中で普及している直交表を用いた技法(その進化形であるHAYST法も基本部分は同じ)を紹介します。直交表を用いると、機能間の組み合わせ網羅率を上げながらテスト数を減らすことができます。
説明のために単純な例題として、ショッピングサイトのテストを考えてみます。このショッピングサイトでは会員種別、配送方法、決済方法がそれぞれ3種類あるとします。そのほか、ちょっと異質ですが、このサイトを利用するWebブラウザーも3種類あるとします。以上の項目を整理すると図3のようになり、これらの組み合わせをテストする場合、全てのケースを想定すれば81通り(3×3×3×3)のテストが必要です。
まあ、81回のテストなら実施できるかもしれませんが、この方針では項目数が増えてくると破綻してしまいます。そこで直交表の考え方を導入すれば、テストは9通りでよくなります(表2)。