ネットワークコマンドはオプションが多いのが特徴で、それらを毎回間違わずに入力するのは結構面倒です。例えば、「同じコマンドを繰り返し実行したいがスペルミスしてしまった」「一つ前のコマンドのオプションの値を少し変えたいが全部入力するのは面倒」といった経験をしたことはないでしょうか。

 Windows OSの利用者なら、ネットワークコマンドの入力に「コマンドプロンプト」(cmd.exe)を使うことが多いでしょう。コマンドプロンプトは実行したコマンドを履歴として記憶しており、使うと便利な機能が備わっています。コマンドプロンプトを“使い倒す”ことで、コマンド入力の間違いを減らすことができ、作業効率を高めることができます。

コマンドプロンプトでの操作

 実際の操作は簡単で、コマンドプロンプトでカーソルキーの上下矢印(↑、↓)キーを操作するだけです。上矢印(↑)キーを押すと、直前に実行したコマンドが表示されます。もう1度押すと、さらに1つ前に実行したコマンドが表示されます。上矢印キーを押し過ぎたときは、下矢印(↓)キーを押すと戻すことができます。