lftp(1)
FTPサーバに接続してファイルを転送する
構文
lftp [オプション] [SITE]
lftp USER@HOST
lftp -f FILE
lftp -[ce] COMMAND
オプション
-d | デバッグモードにする |
-c COMMAND | 指定したコマンドCOMMANDを実行しexitする |
-e COMMAND | 指定されたコマンドCOMMANDを実行する(exitしない) |
-p PORT | 接続先ポート番号をPORTとして指定する |
-u USER[,PASS] | 認証に利用するユーザーをUSER、パスワードをPASSとして指定する |
-f FILE | 指定したファイルFILEに書かれたコマンドを実行する |
SITE | 接続先ホストまたはURL、ブックマーク名を指定する |
USER@HOST | ホストHOSTにユーザーUSERとしてFTP接続する |
対話モードの主なコマンド
ls [DIR] | リモートホストのファイルを一覧表示する(DIRを指定した場合はそのディレクトリ内のファイル一覧) |
cd DIR | リモートホストでDIRディレクトリに移動する |
pwd | リモートホストのカレントディレクトリを表示する |
mkdir DIR | リモートホストにディレクトリDIRを作成する |
get FILE | ファイルFILEをダウンロードする |
mget FILES | ファイルFILES(複数)をダウンロードする |
mirror | カレントディレクトリ以下をすべてダウンロードする |
cat FILE | ファイルFILEの内容を標準出力に出力する |
more FILE | ファイルFILEの内容をページャで表示する |
put FILE | ファイルFILEをアップロードする |
mput FILES | ファイルFILES(複数)をアップロードする |
mirrot -R | ローカルホストのカレントディレクトリ以下をすべてアップロードする |
rm FILE | リモートホストのファイルFILEを削除する |
lcd DIR | ローカルホストでDIRディレクトリに移動する |
lpwd | ローカルホストのカレントディレクトリを表示する |
!COMMAND | ローカルホストでシェルコマンドCOMMANDを実行する |
bookmark | ブックマーク(~/.lftp/bookmark)の内容を表示する |
bookmark add NAME | 現在の場所をブックマークにNAMEという名前で保存する |
bookmark del NAME | ブックマークにあるNAMEを削除する |
bookmark edit | ブックマークを編集する |
open HOST | ホストHOSTにFTP接続する |
close | FTP接続を切断する |
exit | lftpを終了する |
help | ヘルプを表示する |
説明
指定したホストにFTPで接続するFTPクライアントソフトウェア。一般的な使い方ではFTP接続後に対話的に操作を行うが、コマンドのみを指定して実行したり、コマンドが記述されたファイルを指定して処理を実行することもできる。引数を指定せずに実行すると、FTP接続せずに対話モードに入る。
使用例
ftp.dnsbalance.ring.gr.jpに接続する。
$ lftp ftp://ftp.dnsbalance.ring.gr.jp
ftp.dnsbalance.ring.gr.jpに接続し、lsコマンドを実行する。
$ lftp -c 'open ftp://ftp.dnsbalance.ring.gr.jp ; ls'
関連事項
ftp、wget、scp