LINEは2014年2月26日、無料通話・メッセージアプリ「LINE」に、新たに「LINE Creators Market」「LINE ビジネスコネクト」「LINE 電話/LINE Call」の3つのサービスを追加すると発表した。メッセージアプリ間の競争が激しくなる中、これらサービスを投入するLINEにはどのような狙いがあるのだろうか。
一般回線との格安通話など新たなサービスを展開
日本を中心として全世界で3億7000万ユーザーを獲得するなど、急速な広がりを見せるメッセージアプリの「LINE」。そのLINEが2月26日、新サービス発表会「LINE Showcase 2014 Feb.」を実施。この中でLINEは、新たに3つのサービスを発表した(写真1)。
1つは「LINE Creators Market」である。これは、LINEのスタンプ販売プラットフォームをオープン化し、Webサイト上で展開されている専用ストア「LINEウェブストア」で、誰でもスタンプ販売できるというもの。LINEのスタンプは従来、(1)LINEが直接取り扱う専用のストアで有料のものを購入する、(2)企業の公式アカウントを友達登録することなどで手に入る「スポンサードスタンプ」を入手する──の2つの方法しかなかった。中小の企業や個人がスタンプを提供するには大きなハードルがあったのだ。
だが今回の施策によって、スタンプの絵柄さえ用意できれば、審査はあるものの誰でもスタンプを提供できるようになる。ちなみにLINE Creators Marketでは、40種類のスタンプを1セット100円のパッケージで販売する形となり、制作者側には売り上げの50%が入るとのことだ。