みなさんの会社でも普段から、製品不良を「総称」で議論してしまっている場合が少なくないのではないでしょうか。
例えば、「シール不良」「印字不良」「接着不良」「寸法不良」など。
ある程度、絞り込んだ言い方にはなっているようですが、なぜなぜ分析の「現象」を表現する場合には、さらにその「○○不良」について、どんなタイプの不良なのかを見極めておかなければなりません。
上記の「シール不良」の場合は、
- 最初からシールの一部がくっついていない
- シールの一部がはがれてしまう
- シールが斜めになっている
- シール幅が狭い、または、広い
- 1つのシールのなかで、シールの幅がばらついている
- 接着強度が全体的に低い(シールの位置や幅は正常)
といったところまで、つかんでおくことが大切です。
そうしないと、次の「なぜ」が非常に漠然としたものになってしまいます。そうならないコツは、見たままの姿を具体的に表現すればよいのです。決して、普段使っている総称を、そのまま使ってはいけません。
もちろん、ボーっと見るのではなく、見ようと思って見なければなりません(精神力が必要)。
人の顔も「美人」の一言ではくくれないのと同じです。
まとめ |
何でも「総称」で表現してしまうと、具体的にどんな状態なのかが伝わってこない。見たままの姿を具体的に記述する癖を付けるべきだ。 |