スマートフォンやタブレットの普及で、家庭でも必須となったWi-Fi(無線LAN)。今や、ノートパソコンはもちろん、デスクトップパソコンでさえ、Wi-Fi機能を備え、さらにプリンターなどのパソコン周辺機器、デジタルカメラやビデオカメラ、ゲーム機など、あらゆる電子機器がWi-Fiでインターネットに接続するようになってきた。

写真1●Wi-Fi対応の加湿器、バルミューダの「Rain」。Wi-Fiネットワークに接続して遠隔地から制御できる。
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 2013年後半からは、さらに加速。家電品のネットワーク対応が進んで、エアコンや加湿器、照明器具といった、これまではインターネットには接続されることのなかったカテゴリーにも、Wi-Fi対応の製品が登場している。例えば、バルミューダの加湿器「Rain」はWi-Fi機能を備え、遠隔地からスマートフォン用の専用アプリを使ってインターネット経由でオン/オフ、風量の調節などの制御ができる(写真1)。

 Wi-Fi機能を利用するために、必須なのがWi-Fiルーターだ。導入すれば、スマートフォンやタブレット、パソコンで無線環境が利用できるのはもちろん、先進的な無線機能を備えた製品が家庭内で利用できるようになる。もちろん、既に、Wi-Fiルーターを導入しているユーザーも多いだろうが、最新規格の「IEEE 802.11ac」が承認され、Wi-Fiルーターは世代交代が始まっている。この記事では、最新規格の「IEEE 802.11ac」について解説するとともに、ルーター購入のポイントを説明していきたい。